脊椎・関節治療に特化、「札幌スパインジョイントホスピタル」2026年8月1日開業

脊椎・関節治療に特化、「札幌スパインジョイントホスピタル」2026年8月1日開業

 医療法人シンスパイン(札幌市中央区)は、脊椎・関節疾患に特化した整形外科病院「札幌スパインジョイントホスピタル」(札幌市中央区北13条西19丁目1番52)を2026年8月1日に開業する。2016年開設の「札幌スパインクリニック」を発展させた新病院で、総事業費約40億円を投じ、専門医療機能を拡充した。保存療法を基本に、必要に応じて低侵襲手術まで一貫して対応するほか、医療DXや効率的な病院運営を取り入れ、北海道全域を診療圏とする専門医療拠点を目指す。(写真は、「札幌スパインジョイントホスピタル」の外観)

 病院名の「スパイン(Spine)」は脊椎・背骨、「ジョイント(Joint)」は関節を意味する。保存療法を基本としながら、必要に応じて身体への負担が少ない低侵襲手術(MIST、FESS)まで一貫して提供するのが特徴。地上3階建てで延べ床面積約1268坪(4193・04㎡)、56床を備え、AI技術を活用した次世代MRIや北海道初となるヘリウムフリーMRI、術中3D撮影装置「O-arm」、ナビゲーションシステム「StealthStation」など大学病院レベルの医療機器を導入した。

(写真は、手術室)

 施設設計では、限られた人材やスペースを有効活用する「マルチタスク」の考え方を取り入れた。待合スペースを兼ねた廊下や多目的利用が可能な食堂など、一つの空間に複数の機能を持たせることで施設の稼働率を高めたほか、院内を番号表示とすることで初めて来院する患者でも迷いにくい動線を実現した。

 外来は完全予約制を採用し、医療DXを活用して受付から会計までの待ち時間短縮を図る。5つの診察室を効率的に運用するほか、診察室の隣室でクラークが電子カルテを入力する体制を構築し、医師が患者との対話や診療に専念できる環境を整えた。

(写真は、リハビリテーション室)

 リハビリテーション室では、電気治療などの物理療法機器を置かず、24人の理学療法士による運動療法を中心に実施。大きな鏡を設置し、患者自身が姿勢や動きを確認しながら訓練できる環境を整備した。

 療養環境にもこだわった。病棟は56床をワンフロアに集約し、南側に個室14室、北側に2床室・4床室を配置。個室は全室シャワー・トイレ付きで、ホテルをイメージした落ち着いた内装とした。特別室にはミニキッチンやデスク、リビングスペースを備え、家具には渡邊吾一理事長・院長の出身地である旭川市の家具メーカー「カンディハウス」の製品を採用した。一般病室もホテルライクな内装とし、プライバシーや快適性を高めている。

(写真は、ホテルをイメージした内装の個室)

 4階には屋上リハビリスペースを設けた。冬季を除き屋外で歩行訓練ができるよう滑りにくい床材を採用し、野球の投球練習ができる約18mのスペースも確保。個室や屋上からは手稲山や藻岩山など札幌の山並みを望むことができ、自然を感じながら療養やリハビリに取り組める環境を整えた。
 
 渡邊理事長・院長は、整形外科全般を扱う総合型ではなく、脊椎・関節治療に経営資源を集中する専門特化型の病院を選択した。「何でも揃う『デパート型』ではなく、一つの分野を極める『専門店型』の病院を目指したい。設備、人材、ノウハウを一つの分野に集中させることで、医療の質を高められる。特定の名医に依存するのではなく、先進医療機器とチーム医療によって高い治療水準を継続的に提供したい」と話している。



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